プリマへの扉
自転車の後ろに乗せられて、暗い夜の道を静かに走っていく。


「先輩のお母さん、バレエの先生なんて素敵ですね。」


「そんなことないよ。」


「あの…先輩も昔からバレエやってるんですか?」


「ん?…うん、まぁ……ね。」


「やっぱり…すごいですね!」


「すごくないよ〜。なんでやっぱりなの?」


「だって、私を持ち上げる時フワッと持ち上げてくれてその時に何となく慣れてる気がした…それと、先輩意外と筋肉あるから。」


「ははっ!意外ってなんだ〜?意外って〜」

そぅ言っていたずらっ子の笑顔を見せてくれた。



ドキっ!!まただ…

もぅ、私本当にどうしちゃったんだ?



「ん?どうかした?」



「い!…いぇ!何でもないですっ!」
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