プリマへの扉
そしてあっという間に私の家に着いた。


「はぃ!着いたよ。」


「ありがとうございます。」

「肩貸すよ。」

そう言って、私を玄関まで支えて連れてきてくれた。


鍵を開けていると

「家…真っ暗だね。親ほんとにいないんだね。」


「はぃ。まぁ…。」


ちょうど鍵が開いて、

「今日は本当にありがとうございました。本当に助かりました。お礼をしたいんですが…。」


「お礼なんていいから早くその足治してね。」


「はぃ!でも…」


「ほらほらっ、本当にいいからさ。早く家入って。」


「は…はぃ。じゃあ、失礼します。」


「うん。お休み。」


「お休みなさい。」
そう言って静かにドアを閉めた。
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