プリマへの扉
そして、泣き止んだとおもったら


女の子は


「へへっ!」




とちょっとはにかんだ。





「あっ!!!!!!」




まさか………!!


!!!!!!!!



いや、まさかな……。
そんなはずない。




さすがに時間ももう遅いし、早くこの子を送ろう。


「よっと!」

俺が腰を上げると女の子も立とうとした。


ガクッ!


女の子はかなり痛そうにしてる。


ん?そんなに足ひねったのか?



俺は女の子を公園のベンチに連れてって足を見てみた。


そしたら…

うわっ!!
血……ダラダラ出てる。
転んだ時にひねっただけじゃなくて擦り傷も作ってたのか。

ひねった左足をみてみると折れてはない。多分捻挫。俺も昔はよくバレエで捻挫してたから分かる。

でもここで応急処置も出来ないしな…。
とりあえず傷口ぐらいは拭いておこう。

「ちょっと待ってて。」

鞄からハンカチを出して公園の真ん中にある水道に向かった。
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