恋するgirl★~番外編~
「ねぇ、真子~。飲んでるぅ~?」
「飲んでるよぉ。。」
酔っぱらってる成美ちゃんに抱きつかれながら、私は2杯目の梅酒ソーダをひと口。
何だか、すごく気持ちいい気分。
ふわんとした空間にいるみたい。
「真子ちゃん、顔赤いよ?
酔っちゃった?」
「竹田くんも顔赤いよ?
酔っちゃった?」
途中から席替えで隣りになったのは、同じ学部の男子、竹田くん。
見た目は、キレイにまとめたインテリ系ファッション。
話してみると、意外に気さくな感じ。
「ほら、肩もたれていいよ。」
グイッと頭を寄せられ、力が入らずそのまま竹田くんの肩にもたれてしまった。
その瞬間、竹田くんから香った甘いバニラのような香水。
う゛…なんか嫌だ。
私の中で受け入れられるのは、凉さんのあのしつこくないさっぱりとした大人の香りしかない。
私は“ちょっとお手洗い”と言いながら、若干フラつく足でトイレへ。
「もう、帰らなきゃ。」
鏡に映った自分の赤く染まった頬を軽くパチパチすると、軽く深呼吸してトイレを出た。