恋するgirl★~番外編~
微かに体が浮いたような感覚で
目が覚めた。
気づいた時は、凉さんの部屋へ着いた頃だった。
凉さんは私を抱っこしたまま、電気も点けず…そのまま寝室へと向かった。
窓際の一人掛けソファに下ろされた私。
何だか、落ち着かなくて丸くなる。
凉さんは部屋の間接照明だけ点けると、
ベットへ座った。
「…ごめんなさい。」
喋ってくれない凉さんに、謝る。
でも、凉さんは無言のまま私を見つめた。
「それは、何のごめんなさいだ?」
「何のって…女子だけじゃなかったのに…飲み会に参加しちゃったことです…。」
「フゥ…それは許す。」
良かった。
許してもらえた。
ホッとした…のも束の間、
「でも、これは見逃せない。」
凉さんは手にした携帯の画面を私に見せながら、そう言った。
そこには私が竹田くんの肩に寄りかかっている写メ。
何でこんな写メ…
何で?そう思いながら、凉さんを見る…
え…
「…凉さん?」
初めて見た…
「…俺をやかせた罰。こっち来いよ。」
凉さんの…拗ねた顔。
(真子sideおわり)