恋するgirl★~番外編~
「ごめん、
俺唯ちゃんの気持ちには応えられない。」
「え…」
「俺が欲しいのはそういうことじゃない気がするんだ。だから…ごめん。」
俺は戸惑いを隠せないでいる唯ちゃんをおいて、その場を去った。
かっこいいとか、頭良いとか…俺はそういうのどうでもいいんだ。
俺が欲しいのは…
「瞳…?」
俺の歩く先に瞳の後ろ姿が見えた。
それもひとりじゃない…男子と一緒だ。
このとき俺の中ですでに何かドロドロした感情が芽生えた。
『俺、ひとみのこと好きなんだ!』
「え…中谷くん?」
『ずっと好きだったんだ。』
小学生の恋愛ってこんなにストレートなもんなんだ…。
てか、中谷くんってなんだよ。
なんで一緒に帰ってんだよ。
大輝はどうした?
俺の前で告白なんかしやがって…
「ごめんね?私中谷くんのこと
友達として好きだよ!
気持ち…すごく嬉しいよ。ありがとー。」
俺もあんな風に唯ちゃんに言えば良かったのか?
男子が走って帰って行く姿を見つめながら、瞳の元へゆっくりと向かった。