恋するgirl★~番外編~




「そう、この数式を当てはめると分かりやすいでしょ?」


「なるほど、分かった!ヤバイ、俺、天才に思えてきた。」


「高塚くんは、ちょっと複雑に考え過ぎちゃうんだと思うの。やればできるよ。」


「真子チャン…」



天使に褒められて、天にも昇りそうな高塚を見ると今回の勉強会は成功だな。



「はぁ~ちょっと休憩。」



伸びをする瞳、その横で脇ばらチラを狙う男子が1人。


とりあえず、叩いとくか。



「あれ、そういや瞳、孝兄帰ってきた?」


「孝幸?うーんと、たしか今日ぐらい帰ってくるはず。なんか、むこうで社長さんが脱走したんだって。」


「なんだその社長~(笑)」



盛り上がる俺に高塚が横から割って入ってくる。



「沖田さんの彼氏さんの話??」


「ああ。瞳の彼氏、孝幸さんっていうんだ。」


「へぇ~、どっかいってんの?」


「今、ロンドンに出張中なんだ。今日帰って来るんだけどね。」


「ロンドンに出張とかカッケー☆」



瞳がめっちゃデレてる。
孝兄のことになると、ほんと嬉しそうにするんだよなぁ。


すると、そこへ…



~♪~♪~♪~


噂の孝兄からのラブコール。



「もしもし?お仕事お疲れ様。うん、うん、
今ね、うちで勉強会してる。うん。」



瞳のあの嬉しそうな顔。
こっちまで顔がニヤケるわ。



ラブラブな会話をして、名残惜しそうに電話を切った瞳。



「さて、勉強②♪」



1人ご機嫌で元気回復してやがる。
こんにゃろ。羨まし過ぎるぜ。



それから、雑談しながら勉強を各々続けた。







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