恋するgirl★~番外編~



ーーーーーー孝兄のマンションにて



「孝兄、お土産ありがとー♪とっても、オシャレなランジェリーだね。」


「だろ?大輝に似合うだろうと思って。」


「俺、あんまりこういうの履いたことないからちょっと冒険だぁ…」


「男はいつでも冒険しないとな。
早速明日から履いてけよ、学校に。」


「え、あ、うん。喜んで…」


まさに引きつった笑顔の俺に孝兄は、満足そうにカッコいい笑顔を見せた。


俺の手には孝兄からのお土産。


男物なのか女物なのか分からない、赤のスケスケのTバックショーツ。


てか、紙袋に本店銀座って
書いてあるんだけど…



「ゴメンナサイ。俺を許して下さい。」



堪えられなくなった俺は、よく分からないが謝った。


それでも孝兄のドSプレイは終わらない。


「ほら、履いてみろって。今すぐここで。」


「え、まぢで履くのこれ。冗談とかじゃ…」


「履けないなら、俺が履かしてやろーか?」


そう言って、俺のベルトにてをかける。

いやいやいや、いくら抱かれたい男No.1の孝兄ても俺そんな趣味ねーよー。。


本気で怯えた顔をしたのが見えたのか、
孝兄はいつものドSな笑みを浮かべて、ソファーへ座った。

助かった…


「大輝のダチ、可愛い奴らばっかだったなぁ」



「あ?そ、そう?」


「…瞳をがっつりおかずにしようと企んでてなぁ。」


「そうそう、そうなんだよなぁ。バカだよなぁ、あいつら………って、え…」


目が笑ってない孝幸。

はい、ご機嫌麗しゅうない孝幸様、降臨。


「聞いてた?もしかして。あん時の会話…」


「あぁ、ドア越しにしっかりな。」


高校生のバカなエロバナを…


「すんません。よく、言い聞かせときます。」


「あぁ、頼むな。」


ふぅ、とりあえず大丈夫そう?俺、無事におうち帰れる?


なんて、そんな孝兄。
やっぱり優しい兄貴で…


「覗いてたのは今回は多目に見てやる。」


「ほんとにありがとうございます。
全くけしからん奴らですよ。」


それから、孝兄はいつもの優しい兄貴に戻り…


「ほら、こっちが本当の土産。」


「うぉー☆超カッコいい財布♪新しいの欲しいと思ってたんだよなー。」


「知り合いの店でデザインして作ってもらってな。」


「まぢ?オーダーメイドってやつすか!?」


「名前、入ってるだろ。」


見ると、財布の内側に俺の名前が超かっこよく刺繍してあった。


うぅ…俺はこんな優しいお方の大切な女の事をダチに好き放題言わせていたのか。


何て奴だ俺って。



















< 122 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop