恋するgirl★~番外編~
「孝幸、ずるい。」
「なぁーにが?」
「もぉーっ。。」
いぢわるな孝幸に怒って近寄ると、孝幸はボールを持って体育倉庫の方へ走って逃げてしまった。
むー。
私もそのあとを追いかけた。
ーーーーーーガラガラ…
体育倉庫の重い引き戸を開けて中へ入ると、孝幸はボールをカゴに仕舞って、跳び箱に座っていた。
「瞳、戸閉めて。」
「うん。」
「鍵も締めて。」
「うん…ん?何で?」
引き戸を閉めて、そのまま後ろを振り返る。
「何でだと思う?沖田。」
振り返ると同時に、いつの間にか後ろに来ていた孝幸と引き戸の間に挟まれた。
ここで再び、塚本センセイ登場。
それもなんかちょっと企みのある笑みを浮かべてる?
「わ、わかりませんっ。」
一瞬で生徒役に入り込んでしまった私は、ドキドキしながら孝幸を見上げた。
すると、
ーーーーーーードン。
私の顔の横に手をついた孝幸。
こ、これは…話題のあれじゃないですか。
女子の憧れ…“壁ドン”だよぉー//////
手をついて私を見下ろす孝幸。
キャー/////キュンキュンしちゃいますっ。。
なんて、興奮してる私に…
「鍵かけないとできないだろ?…キ・ス。」
そう言って、塚本センセイはちょっと強引にキスをした。
キュン死にしそう。。
「せ、先生っ、駄目だよ。」
でも私は、生徒。ここは体育倉庫…
誰か来たら、大変だよ。
と、しっかりストーリー重視の私は塚本センセイの胸を押す。
「先生の言うことは聞くもんだぞ。
今から俺が特別指導する。」
「え、きゃっ…」
あっという間に仕舞い忘れてあったマットの上に運ばれてしまった。