恋するgirl★~番外編~
「はぁ…」
俺の話を聞いてから、先輩はため息をついたまま…考え込んでるようだった。
やっぱ新米の俺が恋なんぞにうつつを抜かすことに呆れてるんだろうか?
でも仕方ないじゃないっすか。
完全にホレちゃったんですから。
「先輩、ダメって言われても俺無理っすからね。もう完全にホレちゃったんですから。警察官だって人間です、男なんですよ!好きな女くらいいてもいいじゃないすか!」
「いや、別に恋をするなとか…そういうことじゃなくてだな…」
「俺、絶対あの子と仲良くなります!」
先輩には分からないだろう、モテない男の本気の恋ってやつを。
「きっと明日も署の前を通ると思いますよ、まこちゃん。」
「なんでそう思う。」
「刑事のカンです。」
「はぁ…好きにしろ。」
よっしゃ!何がなんでもまこちゃんと仲良くなってやる!
俺はひとり意気込んでいた。
先輩がこの時、
どんな心境でいたかも知らずに…。