恋するgirl★~番外編~
「友達…べつにいいけど。」
「ホントですか!?」
俺が頷くと、彼女は嬉しそうにはにかんだ。
それから色々話しをした。
唯(ユイ)ちゃんと言って、高1らしい。
上品な感じで、やっぱりお嬢様オーラが出ていた。
いい子で、好感をもてる子だった。
「塚本くん、柳高なんですね!」
「まぁ。唯ちゃんは桜田女子か。」
「はい、私中学も女子校で…男の子と話すなんてあまりなくて…」
「そうなんだ。」
そんな話しをしながら歩いていると…
「孝幸っ♪」
「お、瞳。」
「おかえりー…?」
学校帰りの瞳が抱きついてきた。
そして俺の隣りにいる唯ちゃんの存在に気づいたのか、不思議そうに見てる。
「塚本くんの…妹さん?」
唯ちゃんも瞳を見て、笑いかけながらそう聞いてくる。
俺は瞳の頭を撫でながら、“幼なじみだけど妹みたいなもんかな。”と話した。
「こいつ、瞳。」
「瞳ちゃん、私、塚本くんのお友達で唯っていうの。よろしくね。」
そう言ってにっこり笑う唯ちゃんに対して…ん?
瞳は俺にギュッとしがみついたまま、後ろに隠れてしまった。
恥ずかしいのか?
「悪い、瞳…人見知りなんだ。」
そのあとは唯ちゃんと別れ、瞳と俺は家に向かって歩いていた。