恋するgirl★~番外編~
「もしもーし。」
『もしもーしじゃないよ、店長!』
「何、どうした?」
『ちょ…店長忘れてます?今日帰ってきたんですけど!日本に!』
「へ?」
『はぁ…。。』
電話の向こうで盛大なため息をついてるのは、俺の店で働く唯一の従業員、ハンナちゃん。
イタリアと日本のハーフで俺より5歳年上…のはず。履歴書の年齢がホントのことかは定かでない。
先月から商品の買い付けに海外へ行ってもらってる。
って、そんなことどうでもいい!
『迎え!頼んでたじゃないですか!荷物いっぱいあるってのに!』
「ごめん。すっかり。」
『店長今何してるんですか?ひとり?』
「あ~…今は…ひとりだよ。」
なんてウソを言いながら、チラッと隣りを見る。
ちなちゃんとガチッと目が合う。