愛してたのにごめんなさい
「昌樹…?」

「寝ぼけてんじゃねーよ」
「なんで…?」

姿も話し方も昔のまま
別れたあの日のまま
私はおばぁちゃんになったはず…

「なにがなんで?」

「どうして年とってないの?」

「はぁ?ふざけてんの?」
昌樹が私の腕をおもいきり引っ張った

痛い!と腕を振り払おうとした瞬間
ろくに動かなかったはずの体が自由に動くことに気づいた

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