神さまにおねがい!!~カミコイ~

 こいつをまともに相手していたら頭…痛くなって来た。


 諸事情があって…ボクと捨てた言っていたが…それならそれではっきりと説明
してくれたら…。


 ボクだって…恨まなかったのに…。


 「!?」


 恭は荷物を置いて、窓際に歩み寄っていた。

 
 出窓を開けて、新鮮な空気を部屋に取り込む。


 「目の前は裏庭なんだ…」


 「うん…まあ~」


 この部屋がいちばん、端にあるため、裏庭に近かった。


 竹やぶが生い茂り、洋風の建物とは…景観がそぐわないが…竹やぶの向こうには
僅かであるが…白樺の木々が見える。



 「春は…竹の子掘りをするんだ…」

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