神さまにおねがい!!~カミコイ~

 「俺のことはヨシと呼んでくれ」


 そう言われても……。

 

 ヨシは紅の瞳でジッとボクを見つめる。


 心を射抜くような鋭い視線。


 ボクは思わず…ドキッとして視線を逸らす。


 「お前のその目…カラコンか?」


 「…生まれつきだ…。俺はどれだけ…この目の為に…辛い思いをしたか…わからねえ」


 低い…声音が切なげにボクの響く。



 初対面でそんな身の上話されても…言葉に詰まる。


 「だから…俺のモノになれ」


 「えっ!!!?」


 いきなり、抱き寄せられた。

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