神さまにおねがい!!~カミコイ~
「んっ…?」
恭はボクを訝しげに見つめる。
「たくさんの小さな島が空に浮かんでいるんだ…」
「そうだ…そこが俺たちのかって暮らしていた天上界だ…」
「そっか…」
恭はボクの体から離れ、両腕を組み、何処か重い口調で話し始めた。
「……ともに人と神が共存していた遠い昔の話だ。人は神の力を羨み、手に入れる為
俺たちの世界に攻め込んで来た…人の理不尽な行動にも関わらず…平和的にヴィーナ
スは解決しようとしたが…人はそれを拒否…ほとんど無抵抗に…次々と俺たちは倒れ
た。天界から天使たちが人を渾身の力で排除…。神と人の世界は寸断された」
恭はボクの全く知らない…前世の話をしてくれた。