神さまにおねがい!!~カミコイ~
昼休み…俺とAKIは二人で屋上で日向ぼっこ。
けっこう…頻繁に二人で屋上に来ることが多い。
5月の爽快な風が吹き渡る。
「……ヤッキー…お前は知っていたのか?」
「何を?」
「前世の話だ」
「恭は前世の記憶を持っていたのか?」
「ああ…」
AKIの右手はフェンスに手を掛けた。
「……かって人と神はともに共存していた。しかし…神の力を羨む人が…神の力を
手に入れる為に…ボクたちの居る天上界に攻め込んで来たと…それでもなお争いなく
平和的に…ボクは…解決しようと思って…逆に…皆…倒されたと…聞いた」
俺の記憶は断片的であるが…繋ぎ合わせれば…AKIが恭から聞いた話と一致す
る。