神さまにおねがい!!~カミコイ~
「ボクは…ピアノが弾きたいの…。ジャマしないでくれ!」
「……わかった…悪かった」
ヤッキーはマジギレしたボクの頭を撫でて、申し訳なさそうに見る。
潤んだ二つの瞳。
そこまで…反省しなくても……。
「わかったら…いいんだ」
ボクはキレたことを後悔。逆に恥じてしまい、ヤッキーから視線を逸らす。
「……」
ヤッキーはボクから離れ、窓際に体を寄せて校庭を眺める。
ボクは…再び、銀盤に手を乗せる。
校庭では…体育系のクラブ部員たちが、声を奮い立たせ、練習に励む。