神さまにおねがい!!~カミコイ~

 
 しばらく…室内は静寂していた。


 ボクのピアノの伴奏だけが…響き渡る。


 ピアノだけが…唯一…女の子らしい…特技だった。


 曲が終って、やっと…自分の満足した…出来に仕上がる。


 「!?」


 ヤッキーはボクのジャマをしないように、静に窓際に佇む。


 夕陽のオレンジ色の光が濃くなり…室内に差し込む。


 最初はヅラだったヤッキーであるが…地毛を金髪に染めた。


 瞳は緑色のカラコン。


 恭と同じくらい…異国のムードを漂わせるヤンキーに傍から見える。
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