神さまにおねがい!!~カミコイ~

 「……」


 夕陽の光の中に二人で包まれる。


 「やっぱり…お前の奏でる…音はサイコーだ」


 「えっ!?」


 「お前の奏でる音は…生の原点…この殺伐とした世界を…癒すかもしれないな~。
曲とかは作れないのか?」


 「……一曲だけ…ある」


 「弾いてくれないか?」


 「…いいけど」



 まだ…誰にも…聞かせたことがない…曲。


 ボクはヤッキーに促され、もう一度…ピアノの前に座る。


 タイトルはない…スローなバラード。
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