神さまにおねがい!!~カミコイ~
手料理と言っても…ボクは材料を切るだけ…。
大きな冷蔵庫には…ボクが欲しい材料がギッシリ詰まっていた。
全く買い物の心配なし…。
ボクはキッチンに立つ。
料理は…あまり得意でない…。
2番目の妹亜希緒の方が上手い。
切るだけで…鍋に適当に調味料を入れて出汁を作れば…後は煮るだけ…。
「何か手伝おうか?」
ヨシが来てくれた。
「土鍋とコンロってある?」
「何だ…鍋か?この時期に鍋は変じゃあねえか?」
「でも…いつも…ウチのばあちゃんはボクたち姉妹が喧嘩した時は…夕食は鍋だ
った。…鍋を皆で食べると…喧嘩してたこと忘れて…仲直りしちゃうんだ。不思議
だろ?」
「……単純だな…それを俺たちに応用するのは間違ってると思うけど…試してみる
価値はあるかな?」