神さまにおねがい!!~カミコイ~

 教室も男だらけ…。

 小柄で細身のボクはヤンキーたちの恰好の獲物のような気がし始めた。

 「!?」

 ヨシもボクと同じクラスに居た。

 ボクの後ろの席に座っている。

 隣には康人が座っていた。

 ボクは二人に護られている…。

 「安心しろ…手を出すヤツは片っ端にボコってやるから~」

 頼もしい康人の言葉。

 ボクはヤッキーに言われてるみたいで胸をきゅんとさせる。



 あの14歳の夏…男にヤリ逃げされて、完全に女を捨てたはずなのに…。


 ボクは少しだけ女に戻っていた。


 「いいのか?康人…そんなことして…ボコるのは俺がやるぞ~」


 「……少しくらいなら…いいだろ~?」

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