神さまにおねがい!!~カミコイ~
「これを見ろ!!」
天井から下りてきた巨大スクリーン。
「お前が抵抗すれば…この地球のすべて主要都市にミサイルを発射する」
「ミ、ミサイル!!?」
「おとなしく…私の言うことを聞くんだ…ヴィーナス…」
サイランは精巧に造られた機械の右手をボクに伸ばす。
彼の指先が頬に触れ、全身に鳥肌が立つ。
「……」
スクリーンに映し出された映像の人々たちはサイランのことを知らない。
いつもと変わらない…日常を送っている…。
人々の安全を考えると…大人しくするしか方法がない。
ボクは抵抗することを止め、サイランの言葉に従う。