神さまにおねがい!!~カミコイ~


 ボクは…ヴィーナスさまの体を通して…人の世界は見て来た。


 人は…確かに欲望に塗れている。


 でも…愛に…優しさに満ち溢れた人たちも居る。



 そんな世界を…ボクは護りたい…。


 ボクも瑠可と同じく…さよならは言わない……。



 「俺は初めて…知った…母君の中にお前が居たなんて…」


 「!?」


 「俺たちが未来からこの時代に来たことで…歴史が変わったようだ」


 「……」


 「いいのか悪いのか…俺には分からないが…すまない…お前を巻き込んでしま
って…」

  
 天空を越えて、時空の狭間へと入ってゆく。



 

 「ボクは…別に…命を惜しいと思っていません…ボクの命でたくさんの人たちが
助けることが出来るのですから…瑠可さまこそ…」


 「俺は…同じだ…」


 ボクたちは護るべき者たちの為に…時空の狭間を突き進む。


 

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