神さまにおねがい!!~カミコイ~

 「……」


 恭の言葉は道理が通っていた。


 俺たちは何も言い返せない。


 「俺だって…あの時ちゃんとした理由があって…仕方なく…別れたんだ」


 「……」


 恭はソファーを立って、目の前でAKIを抱き締めた。



 「…君が他の女とは違うと分かっていた…だから…俺はハンパのままの俺ではいけ
ないと思い…本土に戻った…胸を張って生きてゆけるようになったら…君を迎えに
行くつもりだったんだ」


 「離せよ…」


 抵抗しながらもAKIの頬は赤い。
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