Bコース
「それで彼氏って言っても信じてもらえないし。
でも小百合が具合悪いってわかったら、すごく協力的になったんだ。
体温計だ、冷えピタだ、パジャマはここだって、必死だったんだ二人とも。」


目の奥がジーンとしてくる。


達也、千春ありがとう。


「三人で協力して小百合寝かしたら、達也が小学校行くって言うから、近くのコンビニで適当に買ってきて、朝ごはん食べさせたんだ。」


達也しっかりしるわ。


「千春ちゃんも幼稚園行くのか聞いたら、今は保育園行ってないけど、24時間保育可能で、頼べば一日でも見てくれるって聞いて、連絡先も知ってたから、連絡してお願いしたんだ。
学童保育もやってるって言うから、土日二人ともお願いしたんだ。
小百合の具合どうなるかわからなかったから。」


本当に達也しっかりしるわ

「そしたら、達也が今日旗ふりの当番だって言うから、千春ちゃん連れて旗ふりして来て帰ってきたら、甘えん坊小百合が泣いてた。」


別に甘えん坊で泣いてたんじゃないわよ。


「りっしょう当番、旗ふりありがとう。
でも、もう一人いたでしょう。
なんて言ったの?」


まさか彼氏とか言ってないでしょうね。
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