Bコース
「達也と千春ちゃんに、お店でホステスしてるのと、そのあと、コンビニでバイトしてるって聞いて、二人とも何かあった時のためにって、小百合から電話番号書いた紙わたされていたのちゃんと持ってて、俺に教えてくれたんだ。」


達也も千春もえらい。


「お店のママさんに休む連絡入れて、コンビニにも入れたんだけど、店長さん人がいないって困ってたから、俺が代わりに入る事になった。」


「代わりに?」


「そう、今日も朝働いて来たよ。」


「えっ。」


代わりに働いて来たって。

じゃ、それから朝ごはん作って洗濯してくれたんだ。

「悟。」


決めた。


パジャマに勝手に着替えさせたり、下着洗濯したり、お礼か怒るか迷っていたけど。


お礼に決めた。


「悟、ありがとう。」


「いいよ。
俺は、彼氏だからな。」


頭を撫でつづけた手が頬に下りる。


「まだ熱あるんだから、もう寝な。」


「うん。」


「起きたら、お昼作るから。
レトルトだけど。」


へへって感じに笑って部屋のドアを閉めた。


可愛い。


可愛いぞ、悟。
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