俺様保健医の甘い罠《fin.》


「そうなの?同居して恋が芽生えたのねー♪うふ」


「勝手に妄想働かせるな」



お母様に対して容赦ない一言。



久世は誰に対しても、久世ってゆうコトやな。



「冬姫ちゃん」


「はい!」


「京ちゃんの何がいいの?」


「はい?」



お母様は至って真面目なようで、真顔でズイとウチに迫ってくる。



予想もしていなかったお母様からの質問に、唖然とするウチと、呆れ果てている久世。



「えっと……」



キラキラと目を輝かせるお母様を直視できず、答えを探して目を泳がせる。



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