俺様保健医の甘い罠《fin.》
……てコトは、ウチだけ一人部屋!?
ちょっと寂しい気がするんやけど…!
そんなウチの気持ちに気づかない仲居さんは、少し離れた薔薇の間にウチを連れて行く。
うぅ~……。
「葛原様はこちらです。何かありましたら、遠慮なく申しつけてください」
「はい……」
さすがに一人部屋は嫌だ、とは言えずに頷いた。
そのまま部屋の前に突っ立ってるわけにはいかず、仕方なく部屋に入った。
ふぅ~……。
もう夕方で、窓から夕日が差し込んでくる。