俺様保健医の甘い罠《fin.》
ミルク湯!?
乳白色のお湯に浸かって、目を瞑った。
…………視線を感じますけど。
気のせいかと思ったものの、ずっと視線を感じるもんやから急いでお風呂から出た。
「わ!」
「危ねっ!」
「はれ…?久世?」
「冬姫か、早いな」
「久世こそ」
慌てて出てきたのか、黒髪からはまだ水がポタポタと落ちてきていた。
久世の髪を乾かす為に、ウチの薔薇の間に行った、
「自分でやるって言ってんだろ…」