俺様保健医の甘い罠《fin.》
10分もせんうちに久世センセはメロンパン片手に帰ってきた。
「ぷっ……」
「何だ」
「いや、久世センセってメロンパン似合わへんなぁって思て」
あまりにも可愛らしい袋に入れられているメロンパンは、久世センセには全く似合わへん。
と言うより、違和感ありまくり。
「あははははっ」
「笑うんなら、コイツはやんねぇぞ」
「えっ!?それはあかん!!」
パッと笑いをとめると、「食いしん坊」と言いながらウチの手の中にメロンパンを落とした。
パァッと顔を輝かせるウチを見て、口端を上げて笑った。
笑ったと言うんかわからんけど、たぶん笑ってた。