俺様保健医の甘い罠《fin.》


そんなコト言うなんて反則やわ!!



つーか、サラリと言わんといてほしい!!



「言ったんやけん、パンちょーだい!!」



「はいはい」



笑いが止まらない久世センセは、震える手でパンを差し出した。



ふてくされながらそれを受け取ったウチに、「ワルい…」と悪びれもせずに謝ってくる。



「もうえーわっ!!」



「ほら、これやるから機嫌直せ」



ポンッと放り投げられたのは、イチゴミルク。



「わーい♪」



「単純なヤツ…」



「なんか言うた?」



「いーや」



へへへ…。



得してもうた♪



すぐさまストローを差して飲む。



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