俺様保健医の甘い罠《fin.》


苺ジャムのパンにパクついて、簡単に機嫌が直ってしまうウチ。



あぁ……、なんて損な性格…。



「なに落ちてんだよ?」



「ふぎゃっ!!」



「何だ、その声…」



突然の久世センセの声に顔を上げると、真ん前に久世センセのドアップがあった。



すぐに真っ赤になっていくんが、自分でもわかった。



は、恥ずかしい…。



ドアップで綺麗な久世センセの顔が拝めるんはええんやけど、心臓にはよくないっぽい。



ドックドク言う心臓。



「で、今度はなんだ」



「何もな、いよ?」



「ふ~ん。もう一回キスしてやろうか?」



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