俺様保健医の甘い罠《fin.》
ニヤリと口端を上げて、イタズラに微笑む久世センセ。
「ち…ちゃうよ!!」
「へぇ~。顔はもっとしてほしそうだけどな」
「~~~っ!!からかわんといてー…」
顔が熱すぎる……。
火照るとかいう度合い、通り越しとる気ぃする……。
ウチ史上、最も恥ずかしいコトやわ…。
「まぁ、"今"はこれくらいにしてやるか。これから覚悟しろよ?」
ホッと胸をなで下ろした。
……………ん?
『これから』?
何でこれから?
てゆーか、覚悟ってなんの覚悟?
フツフツと沸き上がる疑問に、ウチは首を捻らせる。