俺様保健医の甘い罠《fin.》
"ふーん"って……。
そんだけ!?
久世から聞いてきたくせに……。
だから勇気出して言ったのに、久世はいつもと変わらない。
「じゃあ、お前は俺のってコトだ?」
「は!?」
「俺のこと好きなんだろ?」
ククッと笑って、真っ直ぐに綺麗な瞳でウチを見つめる。
それだけで顔は火照って、体中が心臓になったみたいにドキドキと脈打つ。
早い鼓動に、熱い体に――…久世が触れた途端、溢れ出しそうだった。
『好き』って言う気持ちが。
「……好き」
「だったら、お前は俺の」