俺様保健医の甘い罠《fin.》


自己紹介してねと言うように、手をみんなのほうに向けるセンセ。



ニコッと満面の笑みを浮かべ、



「葛原 冬姫です。よろしゅう頼んます」



超簡単な自己紹介をする。



『かわえ~!!』


『俺らの希望の光!!』



また叫び出す男子たちに、呆れ顔を見せる女子たち。



「じゃあ、冬姫くんは瀬戸くんの隣に」



叫ぶ男子たちなんか無視で、雨宮センセはウチに笑いかける。


やっぱ、薄気味悪いわ……。


鬼畜そうって言うか、変な趣味とか有りそうな感じする。



そんなセンセから逃れるように、軽く手を上げる瀬戸クンの隣に座りHRを受けた。



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