俺様保健医の甘い罠《fin.》


訳の分からないコトを言われて、ただ首を傾げた。



クスリと笑った雨宮センセは久世の横をすり抜けて、手を振りながら校舎に入っていく間際。



「今週末の日曜の9時に迎えに行くよ」



勝手に決められた……。



「あの糞メガネ…!」



小さくなっていく雨宮センセの背中に、吐き捨てるように久世が言うと、雨宮センセは「ハハッ」と笑った。



意外な久世の一面……。



いつも冷静な久世やけど、雨宮センセと話すときだけはそうでもないみたいやな~。



「面倒くせぇ……」


「そー?露天風呂あって楽しそうやん!」



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