夢を求めて
「どぉ?図書館から見るとは違うだろ?」
「はい」

「ひょっとして泳ぎたくなったりしちゃった?」
「・・・」

心の内を読まれた気がして恥かしく俯いた

その表情が小柳を勘違いに引き込んだ

「あっもしかして泳げない??」
「いえ・・・」

「別に泳げなくてもいいよ 教えてあげる」
「はぁ~・・・」

「水泳は誰でもできるスポーツだからね 痩せてるヤツもデブなヤツも もちろん手加減はしないけどね(笑)」
「そぉなんですね」

「まぁ泳ぎたかったらいつでも泳ぎにおいでよ 遠慮しなくていいから」

何気ない小柳の言葉に惹かれた

強引さが無く愛想で言ってる風でもなく、ただ心に思ったことを口にしたような言い方

リコは笑顔で”ありがとうございます”っと言ってプールを後にした
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