夢を求めて
「経験者だな?」
「あっ・・・少し・・・」

「中学の時か?」
「はい 二年の夏前には止めましたけど・・・」

「止めた理由は?」
「・・・」

リコは俯いた

病気のことを言いたくなかった

知られて手加減されるほど惨めなことはないから・・・

知らないで激を飛ばして欲しいと思ったから・・・

俯くリコの頭を小柳はポンポンとするとプールを見つめて言った


「言いたくなきゃ無理に問い詰めねぇよ ただ俺は手加減しないぞ 覚悟しろ?!」

小柳は顔をあげたリコにニヤリと少年のような笑みを見せた
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