夢を求めて
「よっリコ!」
「ムラ・・・どぉしたの?」

リコは動揺を隠しつつ村井に笑顔を返した

「ちょっと話がしたくて・・・」
「・・・話?何?」

一定の距離を保ったままリコは村井に近づこうとしなかった

白衣こそ着てないけど、村井の顔が診察室で見る医者の顔だったから・・・

近づけばそのまま腕を引かれて病院に連行されそうな気がしたから・・・

そんなリコを察してか、村井もまた距離を保っていた
< 61 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop