夢を求めて
「レースか?」
「うん 召集済ませてきた」

「そぉか・・・」

隣に座ったリコの腕を掴み脈を確認する

感慨深げな村井にリコは笑顔を見せる

「笑って戻ってくるから待ってて」
「・・・おう」

掴んでいた腕を離そうとしない村井にリコが抱きつく

「ありがとう・・・」

抱きついた村井の耳元で囁いたリコの声は震えていた

リコはこの後に起こる悲劇を予知していたのだろう
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