season
次の日、美奈が学校に来れる最後の日。
美奈は学校に来なかった。
あたしのせいだ。
心の中でそう思った。
そうだ、美奈の家、美奈の家に行こう。

放課後、あたしは美奈の家に行った。
チャイムに手を伸ばした。
でも、あたしにはチャイムを押す勇気がなかった。
美奈はあたしのこと、きっと嫌いになった。
だって、あんなひどいこといったもん。
あたしは重い気持ちで自分の家に足を運んだ。

「ただいま。」
「お帰り。早かったね。」
「うん。部活行ってないから。」
「何で?大会近いんでしょ?」
「うん。」
「何かあったの?」
「…美奈が転校するんだって。だから美奈の家に行ってた。」
「そう。美奈ちゃん転校しちゃうんだ。残念ね。」

あたしは自分の部屋に入った。
美奈、ごめんね。
心の中で何度も繰り返した。

気づいたら朝だった。
いつの間にか寝てたみたい。
シャワーを浴びて、ご飯を食べると、学校に向かった。
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