ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「あ…のね…」

手を離さずに歩き続けるともくん。

「なんですか?」


「私…やっぱり…ともくんとは…」


「今は言わないで下さい。」

強い口調でともくんは私の言葉を遮った。

「俺、まだ心の準備ができてません。」


心の準備?

「えっ?」

「フラれる覚悟、さっきまでは、できてたのに…」


えっ?


「先輩が待ってって言ったんで、ちょっと期待しちゃって…」


「ご…ごめんね、本当に…」



「いや、先輩は悪くないです。」
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