ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「俺自身の問題っていうか…もっと早く告白すればよかった。先輩があの人と出会う前に…」


あの人……?


「なほは高倉先輩のこと、好きなんだろ?」


いきなり名前で呼ばれて

少し驚いた…。


「す…好きじゃないよ。」

「そっか。」

ともくんは切なそうな笑顔で私の肩に手を置いた。


「じゃあ、俺が後輩だから?俺が幼なじみだから?
だから俺とは付き合えない?」


口元は笑っているけど目は笑っていない。真剣な目をしていた。


「……」



「なほはホント昔から優しい…どんな時も傷つかないように自分を犠牲にしてでも、必死に俺を守ってくれた…。」
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