ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「……園原。」
なんだ?
教室以外で園原が声をかけてくるなんて珍しい。
「…一緒に帰らない?」
一緒に?
園原と?
いや…そんな気分じゃない。
「悪いけど、無理。」
今は一人になりたい。
一人になって木下との関係についてゆっくり考えたい。
「…ちょっと話があるの。」
「じゃあ、ここで言え。」
「いや…ここじゃちょっと…。」
「じゃあ、明日。教室で聞く。」
「今じゃなきゃダメ!!」
そう言って木下は俺の腕をグイグイ引っ張って、校門の外にでた。
「おい!はなせよ!!」
園原はやっと腕をはなした。
そしておもむろに口を開いた。
「…高倉君は…奈保ちゃんのこと好き?」