ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「でも…まぁ無事で良かった。」

ふいに高倉君が呟いた。

「うん…」

言わなきゃいけない言葉があるのに高倉君…しゅうの前に立つと何も言えなくなる。




「しゅう?」

「なんだよ。」

相変わらず名前で呼ばれると顔を赤くする彼。


「あの、ありがとう。心配してくれて。」

多分、私の顔も赤いと思う。

好きな人に「ありがとう」なんてめったに言わない

言えないから。
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