ヤンキー君のお隣に♪<完結>
―バタン


部屋のドアを閉め

「ハアー…」
とため息をつく。

せっかく奈保を家に連れてきたのに、母親と兄貴に邪魔された。




……


「…ねぇ。」

「……あぁ、ごめん。俺の家族、変な奴ばかりだから。…あんまり気にすんな。」

「…そ、そうじゃなくて!」

「何?」


「てっ、手!!」
手?

あっ…


「あっ、悪い」

慌てて奈保の手をはなす。

思えば、ずっと手をつないだままだった。



奈保は顔を赤くしてうつむいている。
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