ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「いや…わかんないならいい。」

ため息をつきながら景色を眺めるしゅう。

その横顔を見つめていると、今この空間に自分たちしかいないことに気づいた。



そっか、今私たち2人きりなんだ。

誰にも邪魔されない2人きりの空間。



だから、観覧車の入口にあんなにカップルがいたのか。

みんな誰にも邪魔されない、2人きりになれるところを求めてたんだ。

今、ようやくわかった。
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