ヤンキー君のお隣に♪<完結>
ゴンドラは徐々に地上に近づいてきた。



「ごめん、変な話して。話題変えなきゃね」


それからしばらく奈保とたわいない話をしていると

ゴンドラは止まった。



―――

「楽しかったね」

「あぁ」

さっきの切ない顔が嘘だったのかと思うほど、今の奈保はにこにこ笑っている。



「…帰ろっか」

時計はもう4時を過ぎていた。

でもなんとなく…まだこの場に

っていうか、奈保と一緒にいたくて



「あそこ、行ってもいい?」

俺は観覧車の近くにあるおみやげ屋を指さした。

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