ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「…お前、フラれたんだろ?」


わざと、松山が凹みそうな言葉を選ぶ。


「あぁ、確かにフラれました。…でも、僕は奈保が好きです、フラれてもこの思いは変わりません」



「………」

きっぱりと言い返してきた松山返す言葉が見つからない。


「言っておきますけど、奈保に恋してるのは先輩だけじゃないんですよ。僕だって好きだし、他にも好きな人がいるかもしれない」


「…そんぐらい、わかってる」


奈保が俺のものじゃないってことくらい…わかってる。


「じゃあ、どうして告白しないんですか?」
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